アスピリン中毒ちゅうどく

アスピリン中毒ちゅうどくは、アスピリンを一度いちどにとてもたくさん飲のむか、少すくない量りょうのアスピリンを時間じかんをかけて何度なんども飲のむこと（だんだんと中毒ちゅうどくを起おこす）によって起おきる病気びょうきです。

• 通常つうじょうの量りょうを大おおきく超こえる量りょうを飲のまないと、アスピリン中毒ちゅうどくにはなりません。

• 心臓発作しんぞうほっさになる可能性かのうせいを減へらすために、医師いしの指示しじにしたがって量りょうの少すくないアスピリン（低用量ていようりょうアスピリン）を毎日まいにち飲のんでも、徐々じょじょに中毒ちゅうどくを起おこすことはありません。

• アスピリンはライ症候群しょうこうぐんという、まれですが命いのちにかかわる病気びょうきを引ひき起おこすことがあるため、子こどもにはアスピリンを決けっして飲のませてはいけません。

ウインターグリーンオイル（冬緑油とうりょくゆ、ヒメコウジの精油せいゆ）には、アスピリンと関係かんけいのある化学物質かがくぶっしつが含ふくまれています。これは小ちいさな子こどもにはとても危険きけんで、子こどもが小こさじ1杯ぱいでも飲のむと、死しんでしまうことがあります。

自分じぶんやほかのだれかがアスピリン中毒ちゅうどくかもしれないと思おもったら、すぐに電話でんわで救急車きゅうきゅうしゃを呼よぶ（日本にほんでは119番ばん、アメリカのほとんどの地域ちいきでは911番ばん）か、中毒ちゅうどく情報じょうほうセンターに電話でんわしてアドバイスをもらってください（アメリカでは1-800-222-1222【訳注やくちゅう：日本にほんでは（公財こうざい）日本にほん中毒ちゅうどく情報じょうほうセンターが電話でんわによる無料むりょう情報じょうほうサービスを提供ていきょうしています。大阪おおさか072-727-2499、つくば029-852-9999、https://www.j-poison-ic.jp】）。世界保健機関せかいほけんきかん（WHO）は、世界せかいのセンターの連絡先れんらくさきを提供ていきょうしています。

アスピリンを一度いちどに飲のみ過すぎた場合ばあい（急性中毒きゅうせいちゅうどく）、最初さいしょの症状しょうじょうは次つぎのものです：

• 吐はき気け

• 嘔吐おうと

• 呼吸こきゅうが速はやすぎる

• 耳鳴みみなり

• 汗あせをかく

ひどい中毒ちゅうどくでは、次つぎのようなことを感かんじる場合ばあいもあります：

• 頭あたまのふらつき

• 熱ねつっぽい

• 異常いじょうなほど眠ねむいか、元気げんきいっぱいに感かんじる（過活動かかつどう）

• 体からだがビクビクと勝手かってに動うごいて、自分じぶんでコントロールできない（けいれん発作ほっさ）

• 呼吸こきゅうが苦くるしいような感かんじ

中毒ちゅうどくが徐々じょじょに起おこると、症状しょうじょうは数日すうじつから数週間すうしゅうかんかけて現あらわれます。次つぎのように感かんじます：

• 眠ねむい

• 混乱こんらんする

• 実際じっさいにはないものが見みえたり、聞きこえたりする（幻覚げんかく）

• めまいがする、頭あたまがふらつく

• 息いきが苦くるしい、呼吸こきゅうが速はやすぎる

医師いしはあなたの血液けつえきのサンプルを取とり、血液中けつえきちゅうのアスピリンの量りょうを測はかります。

医師いしは次つぎのことをします：

• 活性炭かっせいたんを投与とうよして、アスピリンが血液中けつえきちゅうに入はいらないようにする

• 必要ひつようなら、輸液ゆえき（静脈じょうみゃくから水分すいぶんを補給ほきゅう）する

• ひどい中毒ちゅうどくでは、特別とくべつな機械きかいを使つかって血液けつえきからアスピリンを取とり除のぞく

• ほかの症状しょうじょうが現あらわれたらそれを治療ちりょうする