子どもの首にしこりができていることに気づくことがあるかもしれません。しこりは、感じることしかできないかもしれませんが、ときにそれが見えることもあります。痛みがなければ、病院に行こうとする前に、ふつうはすぐに治ります。
首のしこりは、子どもではよくみられます。
子どもの首のしこりのほとんどは、自然に治る感染症が原因です。
首のしこりは、その原因によって痛むこともあれば痛まないこともあります。
子どもの首のしこりが数週間たっても治らなければ、医師は検査を行って、もっと深刻な原因がないかを調べる可能性があります。
首のしこりの原因は何ですか?
首のしこりの最も多い原因は次のものです:
リンパ節の腫れ
リンパ節は組織の小さなかたまりで、リンパ系の一部であり、感染から体を守るのに役立っています。リンパ節は腫れない限り、ふつうその存在に気づきません。腫れたリンパ節はときどき「腫れた腺」といわれることがありますが、リンパ節は腺ではありません。
リンパ節の腫れの原因として、次のものがよくみられます:
首のしこりのあまり見られない原因には次のものがあります:
医師は首のしこりの原因が何かどのように判断しますか?
もしあなたのお子さんの首にしこりができて、数週間たっても治らない場合、医師は次のことをおこなうでしょう:
のどを綿棒でぬぐって、のどに感染症がないか調べる
血液検査で、伝染性単核球症、甲状腺の問題、または白血病にかかっていないか調べる
結核にかかっていないか調べるための皮膚テストを行う
X線検査、超音波検査、CT検査、またはMRI検査を行う
これらの検査ではっきりとした結果が得られなければ、医師は次のことを行う場合があります:
しこりの生検を行う
生検では針をつかって組織を小さく切り取ります。そして、医師はその組織を顕微鏡で調べます。
医師は首のしこりをどのように治療しますか?
ほとんどの首のしこりはウイルスの軽い感染症によるものです。これらは治療しなくても自然に消えます。ほかのことが首のしこりの原因であれば、次のような治療が必要になることがあります:
抗菌薬(細菌感染症に対して)
手術(嚢胞または腫瘍に対して)