妊娠性類天疱瘡とは何ですか?
妊娠性類天疱瘡
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類天疱瘡は、強いかゆみのある発疹ができる、めずらしい病気で、妊娠中(ふつうは第2トリメスターか第3トリメスター【訳注:それぞれ日本でいう妊娠中期および妊娠後期にほぼ相当】)にだけ起こります。
発疹は多くの場合へその近くから始まり、平べったいか、もり上がっている赤い点々のように見えます。
時間がたつと発疹は広がり、形が不ぞろいで液体がつまった水ぶくれになります。
発疹はふつう、出産のすぐ後がいちばんひどく、数週間から数カ月でなくなります。
あなたに発疹がある場合は、生まれてきた赤ちゃんに発疹がみられることがありますが、ふつうは治療をしなくても消えます。
一度妊娠性類天疱瘡になると、将来の妊娠でもなる可能性が高くなります。
妊娠性類天疱瘡の原因は何ですか?
医師は、妊娠性類天疱瘡は自己免疫反応であると考えています。自己免疫反応とは、体を守る免疫が自分自身を攻撃することです。
医師はどのようにして、私が妊娠性類天疱瘡かどうかを判断しますか?
ふつう、医師はあなたの発疹を見るだけで分かります。
皮膚の検査や赤ちゃんを調べる検査もすることがあります。
医師は妊娠性類天疱瘡をどのように治療しますか?
ふつうはコルチコステロイドのクリームを皮膚にぬって、かゆみをやわらげます。
発疹が大きく広がった場合は、プレドニゾン(日本ではプレドニゾロン)などのコルチコステロイドの飲み薬を使うことがあります。
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