線維嚢胞性変化とは何ですか?
乳房の痛み、嚢胞、でこぼこした感じなどの乳房の症状をまとめて線維嚢胞性変化といいます。線維嚢胞という言葉は、線維組織という言葉と嚢胞という言葉からきています。線維組織は、多くの線維でできているように感じられる丈夫で強い組織です。嚢胞は液体で満たされた小さな袋で、体の中で大きくなります。乳房の線維嚢胞性変化は、単一の病気ではありません。
線維嚢胞性変化は乳がんにつながるものではありません。
月経の前の何日かの間に症状がひどくなることがあります。
線維嚢胞性変化はふつう、閉経(月経がなくなるとき)の後になくなります。
医師は、あなたの線維嚢胞性変化ががんではないことを確かめるために検査をすることがあります。
あなたが次のことに当てはまる場合、線維嚢胞性変化が起こりやすくなります:
月経(生理)が始まった年齢が早い
30才以上で初めての子どもを産んだ
出産したことがない
線維嚢胞性変化にはどのような症状がありますか?
乳房のしこり
場合によっては乳房の重い感じ、さわったときの痛み、焼けるような痛みなどの不快感
医師は線維嚢胞性変化をどのように治療しますか?
医師は次のことを行う場合があります:
スポーツ用ブラジャーなどのやわらかいサポートブラジャーを着けるようにあなたに言う
アセトアミノフェンなどの痛み止めの薬を飲むようにあなたに言う
嚢胞から液体を抜き取る
あなたの症状が重い場合には、ダナゾール(男性ホルモンの一種)やタモキシフェン(エストロゲンをさまたげる薬)などの薬を出す
あなたにしこりが1つだけある場合や、1つのしこりがほかのしこりとちがう感じがする場合には、医師は次のことをする場合があります:
あなたの乳房のしこりから組織のサンプルを取り、顕微鏡で調べて、がんではないことを確かめる(生検)
手術をしてしこりを取り除く
医学知識をチェックTake a Quiz!