良性発作性頭位りょうせいほっさせいとういめまい症しょう

良性発作性頭位りょうせいほっさせいとういめまい症しょうは、自分じぶんが回転かいてんしているように感かんじる種類しゅるいのめまいです。この病気びょうきは深刻しんこくなものではなく、自然しぜんに治なおりますが、不快ふかいな感かんじがすることはあります。このタイプのめまいは、頭あたまをある方向ほうこうに動うごかしたときに突然とつぜん起おこります。

• 自分じぶんが回転かいてんしているような感かんじがして、吐はき気けがし、嘔吐おうとをすることもある、このような発作ほっさが突然とつぜん起おこります。

• 頭あたまを動うごかすことが、発作ほっさのきっかけになります。

• この発作ほっさは、ふつうは1分ぷん未満みまんで治おさまります。

• 良性発作性頭位りょうせいほっさせいとういめまい症しょうは、高齢こうれいの人ひとに多おおくみられ、体からだのバランス感覚かんかくに影響えいきょうを与あたえることがあり、そうなると、転ころびやすくなります。

• ほとんどの人ひとでは、エプリー法ほうという処置しょちで、めまいが止とまります。

良性発作性頭位りょうせいほっさせいとういめまい症しょうは、体からだのバランスをコントロールしている、耳みみの深ふかいところ（内耳ないじ）に問題もんだいがあるために起おこります。内耳ないじの中なかにある小ちいさなカルシウムのつぶが本来ほんらいの場所ばしょからはがれ落おちて、あるべきではない場所ばしょにただよいます。このせいで症状しょうじょうが現あらわれます。

それらのつぶは、次つぎのように特定とくていの方向ほうこうに頭あたまを動うごかすと、あちこちに移動いどうします：

• ベッドで寝返ねがえりをうつ

• 物ものを拾ひろおうとして腰こしをかがめる

良性発作性頭位りょうせいほっさせいとういめまい症しょうは、高齢こうれいの人ひとや女おんなの人ひとに多おおくみられます。

頭あたまを動うごかすと、急きゅうに症状しょうじょうが現あらわれます。良性発作性頭位りょうせいほっさせいとういめまい症しょうには次つぎの症状しょうじょうがあります：

• 短時間たんじかんの回転性かいてんせいめまい（あなた自身じしんかあなたの周まわりのものが動うごいたり回転かいてんしたりしているかのように感かんじます）

• 吐はき気け

• 嘔吐おうと

症状しょうじょうは不快ふかいですが、危険きけんではありません。しかし、立たっているときや歩あるいているときに良性発作性頭位りょうせいほっさせいとういめまい症しょうの発作ほっさが起おこると、バランスを失うしなって転ころんでしまうことがあります。

医師いしは、あなたの症状しょうじょうと診察しんさつの結果けっかから良性発作性頭位りょうせいほっさせいとういめまい症しょうを診断しんだんします。より危険きけんなほかの理由りゆうでめまいが起おきているのではないことを確たしかめる必要ひつようがある場合ばあいは、MRI検査けんさなど、ほかの検査けんさをするかもしれません。

医師いしはふつう、エプリー法ほうという処置しょちで良性発作性頭位りょうせいほっさせいとういめまい症しょうを治療ちりょうします。これは、頭あたまと体からだを動うごかす特別とくべつな動作どうさです。はがれたつぶを耳みみの中なかの別べつの部分ぶぶんに移動いどうさせることで、問題もんだいを引ひき起おこさないようにします。

エプリー法ほう：回転性かいてんせいめまいのよくある原因げんいんを簡単かんたんに治なおす方法ほうほう

エプリー法ほうは、下したの図ずの赤あかい矢印やじるしに従したがって、時計回とけいまわりの順序じゅんじょで行おこないます。

エプリー法ほうを行おこなうには、次つぎのことを行おこなっていき、それぞれの姿勢しせいを30秒びょうくらい保たもちます：

• 診察台しんさつだいかベッドに座すわり、頭あたまを右みぎに45度どくらい回まわします。

• 頭あたまを右みぎに向むけたまま、あお向むけに寝ねて、診察台しんさつだいやベッドの端はしから頭あたまを垂たらします。

• 次つぎに頭あたまを左ひだりに向むけます。

• それから、頭あたまと体からだを左ひだりにできるだけ回まわして、鼻はなが床ゆかの方ほうを向むくようにします。

• 次つぎにゆっくりと起おき上あがりますが、このとき、頭あたまはずっと左ひだりに向むけたままにします。

• 座すわったら、頭あたまを前まえに向むけます。

良性発作性頭位りょうせいほっさせいとういめまい症しょうの症状しょうじょうはふつう、数すうカ月げつで治おさまります。

医師いしは、めまいや吐はき気けを軽かるくするための薬くすりをあなたに出だすことがありますが、それらの薬くすりが役やくに立たつのは短みじかい間あいだだけです。