乾癬とはどのような病気ですか?
Image provided by Thomas Habif, MD.
乾癬は慢性の(長期間続く)皮膚病で、皮膚に盛り上がった赤い斑が生じます。盛り上がった斑には、うろこのような銀色のかさつきがある場合があります。
乾癬はよくある病気で、なりやすい体質が家族の中で受けつがれる可能性があります。
皮膚の色が薄い人は、色が濃い人よりも多くの頻度で乾癬がみられます。
乾癬はふつう、16~22才か57~60才の年齢で始まります。
斑は大きいこともあれば、小さいこともあり、体のどこにでも現れますが、特に肘、膝、頭皮によく現れます。
乾癬を完全に治すことはできませんが、斑が消えてから再び現れるまで、長い間もたせることができます。
医師は、光線療法(皮膚に紫外線を当てる治療法)と薬で乾癬を治療します。
乾癬の原因は何ですか?
乾癬の原因は、医師たちにもよく分かっていません。それは免疫系(病気や感染から体を守っている細胞、組織、臓器)の異常かもしれません。乾癬は、なりやすい体質が家族の中で受けつがれる傾向があります。これは、もしあなたが乾癬にかかっている場合、あなたの親族にも乾癬の人がいるかもしれないということです。
フレア
乾癬は、起こっては治まるをくり返す傾向がありますが、一部の斑がずっと消えないこともあります。フレアとは、再び起こった場合や、悪くなった場合のことです。フレアは次のことがきっかけで起きます:
皮膚の傷
日焼け
かぜやレンサ球菌咽頭炎などの感染症
冬の天気
お酒を飲むこと
強いストレス
一部の薬
フレアは、太りすぎの人、タバコを吸っている人、HIV感染症の人で、より多くみられます。
乾癬にはどのような症状がありますか?
頭皮、肘、膝、腰、またはお尻の皮膚に、うろこのような銀色のかさつきがある、盛り上がった赤い斑が1つまたは複数できる
皮膚の斑は、眉毛の部分、わきの下、おなか、肛門の周り、お尻に現れることもある
ときに、爪の形が異常になり、厚くなり、へこむこともある
皮膚の斑は次のようになります:
数カ月後にきれいになくなる
変わらない
より大きくなる
体のほかの部分に現れる
なくなって、何年も再発しない
斑には、かゆみや痛みが出ることがあります。見た目が気になるかもしれません。
乾癬になった人の一部では、痛みのある関節の腫れや膿で満たされた水ぶくれなど、ほかにも症状がみられます。
医師はどのようにして、私が乾癬かどうかを判断しますか?
医師はふつう、皮膚の斑の見え方から、乾癬があると判断できます。自信がない場合は、医師は、皮膚を小さく取って顕微鏡で調べる検査(生検)をします。
医師は乾癬をどのように治療しますか?
医師は次のうち1つまたは複数の治療をします:
皮膚に塗る薬
光線療法(紫外線を皮膚に当てる治療法)
薬を飲み薬または注射で使う:それらの薬の中には、副作用があるために、重い乾癬の治療にしか使用されないものもあります。