カンジダ症とはどのような病気ですか?
カンジダ症は、カンジダという真菌が引き起こす感染症です。
カンジダ症は次の部分に起きることがあります:
体の表面(この場合、深刻になることは、めったにありません)
体の中に広がる(侵襲性カンジダ症といい、これは命にかかわります)
体の表面のカンジダ症は、だれにでも起こることがあります。ふつうは次のような、温かくて、しめった部分に起こります:
口の中
わきの下
またのところ
足の指の間や乳房の下の皮膚
侵襲性カンジダ症はふつう、免疫の働きが弱っている人や、深刻な病気で入院している人に起こります。この病気は、血液の流れに乗って体の中を広がり、次のような多くの臓器に影響をおよぼします:
心臓の弁
脳
目
腎臓
脾臓
どちらの種類のカンジダ症にも、医師は抗真菌薬を使います。
カンジダ症の原因は何ですか?
カンジダ症にはどのような症状がありますか?
現れる症状は、カンジダ症の種類によって変わります。
皮膚のカンジダ症では、かゆみのある赤い発疹が出て、うろこ状にカサカサして見えることがあります。おむつかぶれの中には、カンジダが原因のものもあります。
口のカンジダ症には、次のような症状があります:
口の中にできるクリーム状の白い斑
口の端のひび割れ
腟のカンジダ症では、次の症状が出ることがあります:
ねばりがあって、白色または黄色の、チーズのような、おりものが出る
腟の内側や外側に白い斑ができる
腟の内側や外側に、かゆみがあってヒリヒリする赤い部分ができる
全身性カンジダ症では、体のどの部分に感染が起きているかによって、症状が変わります。現れている症状のうち、カンジダ症が原因のものと、ほかにあるかもしれない別の医学的な問題が原因のものを見分けるのは、医師にも難しいことがあります。
医師はどのようにして、私がカンジダ症かどうかを判断しますか?
医師はふつう、あなたの体の外側をよく見ることで、カンジダ症と分かります。皮膚のサンプルをこすり取って、顕微鏡で見て調べることもあります。
侵襲性カンジダ症なら、医師はふつう、少しだけとった血液や組織を検査して、真菌がいないか調べます。
医師はカンジダ症をどのように治療しますか?
医師はカンジダ症を抗真菌薬で治療します。あなたがかかっている感染症のタイプに応じて、クリーム剤、飲み薬、または静脈に注射する薬のどれかとして、この種類の薬を使います。