血管性浮腫けっかんせいふしゅ

血管性浮腫けっかんせいふしゅでは、顔かお、唇くちびる、舌した、のどが腫はれます。血管性浮腫けっかんせいふしゅは多おおくの場合ばあい、アレルギー反応はんのうによって引ひき起おこされます。

• 腫はれがとてもひどくなり、息いきができないことがあります。

• 血管性浮腫けっかんせいふしゅは突然とつぜん始はじまり、原因げんいんに応おうじて数週間すうしゅうかんから数すうカ月げつにわたって現あらわれたり消きえたりします。

• 症状しょうじょうを軽かるくするために、医師いしはアドレナリンと抗こうヒスタミン薬やくを投与とうよすることがあります。

顔かおやのどに腫はれがある場合ばあいは、救急きゅうきゅう医療機関いりょうきかんに行いってください。

次つぎのことに対たいして体からだが反応はんのうし、血管性浮腫けっかんせいふしゅが起おこることがあります：

• 薬くすり、特とくにACE阻害薬そがいやくと呼よばれる種類しゅるいの血圧けつあつの薬くすり

• 虫刺むしさされ

• アレルギー注射ちゅうしゃ

• 卵たまご、魚さかな、ナッツ類るい、果物くだものなどの食品しょくひん

血管性浮腫けっかんせいふしゅは別べつの健康上けんこうじょうの問題もんだいによって引ひき起おこされることもあります。なりやすい体質たいしつが家族かぞくの中なかで受うけつがれる可能性かのうせいもあります（遺伝性いでんせい血管性浮腫けっかんせいふしゅ）。

血管性浮腫けっかんせいふしゅはふつう、顔面がんめん、唇くちびる、舌したに腫はれを引ひき起おこします。ときに口くちやのどの中なかが腫はれて、飲のみ込こみにくくなったり、呼吸こきゅうが困難こんなんになったりすることがあります。声こえがかれることもあります。

腫はれに加くわえて、次つぎの症状しょうじょうがみられることもあります：

• じんま疹しん（皮膚ひふにできる赤あかくて、かゆい、もり上あがった斑点はんてん）が出でたり消きえたりする

• 吐はき気けや嘔吐おうと、腹部ふくぶのけいれん

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血管性浮腫

この写真には、遺伝性血管性浮腫の人に生じた口唇の腫れが写っています。

By permission of the publisher.From Joe E, Soter N.In Current Dermatologic Diagnosis and Treatment, edited by I Freedberg, IM Freedberg, and MR Sanchez.Philadelphia, Current Medicine, 2001.

舌の血管性浮腫

血管性浮腫により舌が腫れています。

SCIENCE PHOTO LIBRARY

唇くちびるの血管性浮腫けっかんせいふしゅ

血管性浮腫けっかんせいふしゅにより唇くちびるが腫はれています。

DR P.MARAZZI/SCIENCE PHOTO LIBRARY

血管性浮腫

この写真には、遺伝性血管性浮腫の人に生じた口唇の腫れが写っています。

By permission of the publisher.From Joe E, Soter N.In Current Dermatologic Diagnosis and Treatment, edited by I Freedberg, IM Freedberg, and MR Sanchez.Philadelphia, Current Medicine, 2001.

舌の血管性浮腫

血管性浮腫により舌が腫れています。

SCIENCE PHOTO LIBRARY

唇くちびるの血管性浮腫けっかんせいふしゅ

血管性浮腫けっかんせいふしゅにより唇くちびるが腫はれています。

DR P.MARAZZI/SCIENCE PHOTO LIBRARY

医師いしは、あなたの症状しょうじょうと診察しんさつの結果けっかから判断はんだんします。医師いしに原因げんいんが分わからない場合ばあいは、あなたに質問しつもんしたり、アレルギーの可能性かのうせいのある薬くすりの服用ふくようを中止ちゅうしさせたり、検査けんさを行おこなったりすることがあります。

最もっとも大切たいせつなことは呼吸こきゅうの通とおり道みちを開ひらいたままにすることです。呼吸こきゅうに問題もんだいがある場合ばあい、医師いしは次つぎのことを行おこないます：

• 呼吸こきゅう用ようのチューブをのどに入いれる

• アドレナリンの注射ちゅうしゃをする

このほかの治療ちりょうは、医師いしが血管性浮腫けっかんせいふしゅの原因げんいんをどう考かんがえるかによって異ことなります。医師いしは次つぎのものを投与とうよすることがあります：

• かゆみや腫はれを軽かるくするための抗こうヒスタミン薬やく

• コルチコステロイドという薬くすり

遺伝性いでんせい血管性浮腫けっかんせいふしゅの場合ばあいは、静脈内じょうみゃくないに投与とうよする特別とくべつな薬くすりがあります。

血管性浮腫けっかんせいふしゅの原因げんいんを避さけることは、将来しょうらい的てきな予防よぼうに役立やくだつ可能性かのうせいがあります。重度じゅうどの反応はんのうがある場合ばあいは、アドレナリン注射ちゅうしゃと抗こうヒスタミン薬やくの錠剤じょうざいを常つねに持もち歩あるき、次つぎの発作ほっさに備そなえておくようにします。さらに治療ちりょうが必要ひつような場合ばあいに備そなえて、救急きゅうきゅう医療機関いりょうきかんに行いってください。