がんの症状しょうじょう

レビュー/改訂 2021年 7月
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からだなかでがんがおおきくなるにつれて、いくつかのてん異常いじょうきるようになります。がんはつぎのような影響えいきょうあたえることがあります:

  • ちかくの組織そしきして、いたみをこしたり、からだ大切たいせつ機能きのうをさまたげたりする

  • ほかの臓器ぞうきはたらきをさまたげる物質ぶっしつす(腫瘍随伴症候群しゅようずいはんしょうこうぐん

たとえば、膀胱ぼうこう尿にょうをためておく臓器ぞうき)のちかくに腫瘍しゅようがあると、尿にょうながれがさまたげられる可能性かのうせいがあります。ほねなかのがんは、ほねいたみをこします。

  • がんは最初さいしょのうちは、とてもちいさな細胞さいぼうあつまりでしかないため、なん症状しょうじょうこしません。

  • がんがおおきくなるにつれて、がんのある場所ばしょおうじた症状しょうじょうあらわれてきます。

  • がんのなかには、がんからちかくない部分ぶぶん症状しょうじょうこすものもあります。

がんにはどのような症状しょうじょうがありますか?

症状しょうじょうは、がんの種類しゅるいによってちがいます。とてもおおきくなるまで、症状しょうじょうこさないがんもあります。一方いっぽうで、はや段階だんかいから症状しょうじょうこすがんもあります。がんにはつぎのような症状しょうじょうがあります:

いた

  • ほとんどのがんは、最初さいしょいたみがありません。

  • がんがおおきくなってくると、かる不快感ふかいかんがするようになることがあります。

  • その、がんがおおきくなるにつれて、いたみがひどくなっていきます。

  • すべてのがんがひどいいたみをこすわけではありません。

出血しゅっけつ血栓けっせん

つぎのように、がんのある位置いちによっては、がんがからだなか出血しゅっけつこすことがあります:

  • 消化管しょうかかんにがんがあると、便べんじります。

  • 尿にょうとおみちにがんがあると、尿にょうなかじります。

  • はいにがんがあると、せきをするときに、たんにじることがあります。

  • ふと動脈どうみゃくちかくにがんがあると、その動脈どうみゃくあながあいて、ひどい出血しゅっけつがおきることがあります。

  • 骨髄こつずい血液けつえき細胞さいぼうがつくられる、ほねなかにある空間くうかん)にがんがあると、血液けつえきかたまらせる細胞さいぼう体内たいないでつくれなくなることがあります。

進行しんこうしたがんでは、ひどい出血しゅっけつきて、んでしまうこともあります。

たくさんの種類しゅるいのがんが、あし静脈じょうみゃく血栓けっせんができる危険性きけんせいたかめます。あし静脈じょうみゃくにできた血栓けっせんは、静脈じょうみゃくかべからはがれてはい移動いどうし、そこで血液けつえきながれをめることがあります。こうなると、呼吸こきゅうがとてもくるしくなったり、場合ばあいによってはんでしまうこともあります。

体重たいじゅうり、ちからはいらない

  • 体重たいじゅうって、とてもやせるかもしれません。

  • なにかをべるとがしたり、うまくめなくなったりするかもしれません。

  • 貧血ひんけつがあるひとでは、がんがおおきくなるにつれて、ちからはいらなくなり、つかれをかんじる症状しょうじょうがとてもつよくなることがあります

筋肉きんにくのう症状しょうじょう

がんがおおきくなって神経しんけいなかはいったり、神経しんけい脊髄せきずいをしめつけたりすると、つぎのような症状しょうじょうあらわれることがあります:

  • いた

  • ちからはいらない

  • ピリピリするなどの感覚かんかく変化へんか

がんがのうなかにできたり、ほかの場所ばしょからのうひろがったりすると、つぎのような症状しょうじょうあらわれることがあります:

  • あたま混乱こんらんする

  • めまい

  • 頭痛ずつう

  • かた変化へんか

  • けいれん発作ほっさ

はい症状しょうじょう

がんがはいなか気道きどうをしめつけたり、ふさいだりすると、つぎのような症状しょうじょうあらわれることがあります:

  • 呼吸こきゅうくるしい

  • せき

  • 肺炎はいえんはい液体えきたい粘液ねんえきでいっぱいになる感染症かんせんしょう

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