血液けつえきはどのようにして固かたまるか

血栓けっせんは、出血しゅっけつしている血管けっかんをふさぐために体からだがつくる物質ぶっしつのかたまりです。血栓けっせんは濃こい紫色むらさきいろのゼリーのような見みた目めをしています。血栓けっせんは、血液けつえきの中なかにある次つぎのようなものでできています：

• 血小板けっしょうばん（細胞さいぼうに似にた血ちの小片しょうへん）

• 赤血球せっけっきゅう

• 凝固因子ぎょうこいんしという特別とくべつなタンパク質しつ

血管けっかんが治なおった後あとは、血栓けっせんは必要ひつようなくなります。そうなると、体からだが血栓けっせんを分解ぶんかいします（とかします）。

血小板けっしょうばん、赤血球せっけっきゅう、凝固因子ぎょうこいんしは、血流けつりゅうにのって体からだをめぐっています。そうすれば、血管けっかんが切きれたり傷きずついたりしたときに、すぐにその場ばにたどり着つくことができます。血管けっかんが切きれると、次つぎのようにして血栓けっせんができます：

• 血管けっかんが狭せまくなって血液けつえきの流ながれがゆっくりになる

• 血小板けっしょうばんが血管けっかんの傷きずついたところにくっつく

• 血小板けっしょうばんが凝固因子ぎょうこいんしを活性化かっせいかさせる物質ぶっしつを出だす

• 凝固因子ぎょうこいんしが、赤血球せっけっきゅうやさらにたくさんの血小板けっしょうばんをつかまえる網あみをつくる

そこに集あつまってできた物質ぶっしつのかたまりは、その血管けっかんをふさぐことができる十分じゅうぶんな大おおきさまで、すぐに大おおきくなります。

血栓：血管の破れ目をふさぐ

けがによって血管の壁が破れると、血小板が活動を始めます。丸かった血小板がとげとげした形に変わり、破れた血管の壁にくっついたり、おたがいにくっつきあったりして、血管の傷をふさいでいきます。また、血液中の別のタンパク質と作用しあうことによって、フィブリンをつくります。ひも状になったフィブリンが網のようになってさらに血小板や血球をとらえ、傷をふさぐ血のかたまり（血栓）をつくります。

血栓：血管の破れ目をふさぐ

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血液けつえきが凝固ぎょうこしすぎている場合ばあい、医師いしは次つぎのものを使つかうことがあります：

• 血小板けっしょうばんの働はたらきを抑おさえるアスピリンなどの薬くすり

• 凝固因子ぎょうこいんしの働はたらきを抑おさえる薬くすり

凝固因子ぎょうこいんしの働はたらきを抑おさえる薬くすりは、「血液けつえきをサラサラにする薬くすり」と呼よばれることがあります。

脳のうや心臓しんぞうに危険きけんな血栓けっせんがある場合ばあい、医師いしは血栓けっせんをとかす薬くすりを出だすことがあります。血栓けっせんをとかす薬くすりは、役やくに立たつ血栓けっせんもとかしてしまうため、出血しゅっけつし始はじめることがあります（ただし、これはめったにありません）。