白血球は、感染症やがんに対する免疫系による防御の一部を担っています。体の中には数種類の白血球が存在します。ほとんどの白血球は骨髄でつくられます。
白血球減少症とは何ですか?
白血球減少症とは、白血球の数が異常に少なくなった状態のことです。
白血球数が減少すると、感染症の危険性が高まります。
一部の感染症は、命に関わることもあります。
白血球減少症は、薬(特に化学療法の薬)の副作用として起こる可能性があります。
ときには、感染症やがんのために白血球数が減少することもあります。
白血球数が減少している理由を調べるために、医師が血液検査や骨髄検査をすることがあります。
発熱などの感染症の徴候がある場合は、医師が白血球を増やすための薬と抗菌薬をあなたに出すことがあります。
白血球減少症の原因は何ですか?
白血球減少症にはどのような症状がありますか?
白血球減少症に特徴的な症状はありません。症状は、頻繁に起こる感染症のせいで起きます。ときには、ほとんどの人がかからない、めずらしい感染症が起こることもあります。
感染症の症状は、急に始まることもあれば、ゆっくり始まりこともあり、具体的には次のものがあります:
発熱
発疹
口や肛門(消化管の最後のところにある穴で、便が体から出ていくときの出口になる部分)にできる痛みのあるただれ
医師はどのようにして、私の白血球数が少ないかどうかを判断できますか?
医師は、血算という一般的な検査をすることで、白血球数が少ないと分かります。白血球数が減少する可能性のある治療を受けている場合や、白血球数が減少する可能性のある病気がある場合は、医師が血算の結果を頻繁にチェックします。
ときには、がんに対して化学療法や放射線療法を受けている場合など、原因が明らかな場合もあります。
原因が明らかでない場合、医師は次の検査をすることがあります:
感染症が起きていないか調べる血液検査、尿検査、画像検査
骨髄生検(針で骨髄の一部を取り出して、それを調べる検査)
医師は白血球減少症をどのように治療しますか?
医師は次の方法で白血球減少症を治療します:
感染があれば、それを治療するための抗菌薬
体に働きかけて白血球を増やす薬
白血球数を減らす可能性がある病気があれば、その治療