アルコール性せいケトアシドーシス

アルコール性せいケトアシドーシスは、食たべものを食たべない状態じょうたいで大量たいりょうのお酒さけを飲のむことによって引ひき起おこされる問題もんだいです。お酒さけを大量たいりょうに飲のんだ人ひとに起おこることがあります。

大量たいりょうのお酒さけを飲のむと、吐はき気けや嘔吐おうとが起おこり、食たべたり飲のんだりできなくなることが1日にち以上いじょう続つづいて、次つぎのことが起おこります：

• 血糖けっとう（グルコース）値ちが下さがります。

• 細胞さいぼうが血糖けっとうをエネルギーとして利用りようするのを助たすけるため、体内たいないでつくられるインスリンの量りょうが少すくなくなります。

• 代かわりのエネルギーとして、細胞さいぼうは脂肪しぼうを燃もやし始はじめます。

• 分解ぶんかいされた脂肪しぼうが肝臓かんぞうに入はいり、ケトン体たい（酸さん）になります。

• 血液中けつえきちゅうの酸さんの濃度のうどが上昇じょうしょうします。

症状しょうじょうには次つぎのようなものがあります：

• とてものどが渇かわく

• 吐はき気け

• 嘔吐おうと

• おなかが痛いたくなる

• 息いきが深ふかく早はやくなる

医師いしは、あなたの症状しょうじょうとお酒さけを飲のむ習慣しゅうかんから、アルコール性せいケトアシドーシスではないかと疑うたがいます。確たしかめるために、医師いしは次つぎのことをします：

• 血液検査けつえきけんさと尿検査にょうけんさ

医師いしはアルコール性せいケトアシドーシスを次つぎの方法ほうほうで治療ちりょうします：

• チアミン（ビタミンBの一種いっしゅ）を静脈じょうみゃくから注入ちゅうにゅうする（IV）

• 輸液ゆえき（血糖値けっとうちが低ひくい場合ばあいはブドウ糖とうを含ふくむ）と電解質でんかいしつ（体からだの大切たいせつな働はたらきの多おおくに役立やくだつナトリウムやカリウムなどのミネラル）を静脈じょうみゃくから注入ちゅうにゅうする

• 治療ちりょうで血糖値けっとうちが高たかくなりすぎた場合ばあいのみインスリン