パーソナリティとは、考え、理解、反応、人との関わりについての、その人独自のやり方のことです。
パーソナリティ障害は、単にパーソナリティがふつうではないということではありません。これは、パーソナリティ特性によって、生活に大きな問題が起こったり、ほかの人とふつうに関わることができなくなったりするものです。
回避性パーソナリティ障害とはどのような病気ですか?
回避性パーソナリティ障害とは:
拒絶されたり批判されたりすることをおそれて、人を避けたり、人と関わる状況を避けたりするパターンです。
回避性パーソナリティ障害の人は:
自尊心が低く、批判にとても敏感です。
友だちが欲しいと思いますが、友だちをなかなかうまく作れません。
はずかしかったり、こわがったり、からかわれたりしているため、人と関わる状況を避けます。
新しい人と交流したり、職場で新しい責任を引き受けたりすることを避けます。
自分がまちがったことを言うのではないかと心配しているため、静かで内気になりがちです。
自分には価値がないと思い、ほかの人から気に入られていないと思いこみます。
新しい活動を試したり、危険をおかしたりすることをきらいます。
人と関わる状況や新しい人と会うときに少し心配になる人は、たくさんいます。また、批判されてうれしい人はいません。しかし、この種類の感情のために、仕事で成功できなかったりふつうの生活を楽しめなかったりする場合や、その大変さで頭がいっぱいになったりする場合、その感情は障害になることがあります。
回避性パーソナリティ障害は女の人に多く現れます。この障害の人は、うつ病、強迫症、不安、または別のパーソナリティ障害もかかえていることがよくあります。
回避性パーソナリティ障害の原因は何ですか?
回避性パーソナリティ障害は、おそらく次の両方によって引き起こされます:
遺伝子(両親から受けついだ遺伝情報)
自身の経験と育った環境
医師は回避性パーソナリティ障害をどのように治療しますか?
医師は回避性パーソナリティ障害を次の方法で治療します:
人と関わるための技術を中心にしたカウンセリングや対話療法
ときには、ほかの種類の精神療法
不安やうつ病に対する薬