パーソナリティとは、考え、理解、反応、人との関わりについての、その人独自のやり方のことです。
パーソナリティ障害は、単にパーソナリティがふつうではないということではありません。これは、パーソナリティ特性によって、生活に大きな問題が起こったり、ほかの人とふつうに関わることができなくなったりするものです。
反社会性パーソナリティ障害とはどのような病気ですか?
反社会性パーソナリティ障害とは:
自分の言葉や行動がほかの人にどのような影響を与えるかをかえりみないパターンです。
これは、女の人よりも男の人にはるかに多くみられます。年をとるにつれて、改善していくようです。
この障害の人は、次のことをすることがあります:
ほかの人へのいやがらせ、ものをこわす、法律をやぶる
自分の欲しいものを手に入れるために、うそをついたり、ほかの人を利用したりする
共感性がない(ほかの人のことを気にしない)
ほかの人の権利や気持ちを無視する
自分の悪い行動の言いわけをしたり、ほかの人のせいにする
攻撃的に行動したり、無責任に行動したりする(たとえば、突然仕事をやめたり、料金を支払わなかったりする)
自分がやったことを悪いと思わない
薬物やアルコールを乱用する
彼らは、欲しいものを手に入れようとするときに、感じよく、説得力があるようにふるまうことがあります。
反社会性パーソナリティ障害の原因は何ですか?
反社会性パーソナリティ障害は、おそらく次の両方によって引き起こされます:
遺伝子(両親から受けついだ遺伝情報)
親にどのように扱われたかなど、自身の体験と育った環境
素行症のある子どもは、ほかの子どもと比べて、大きくなってから反社会性パーソナリティ障害になる可能性が高いです。虐待やネグレクトがあると、子どもが大人になってから反社会性パーソナリティ障害になる可能性が高まるかもしれません。
医師は反社会性パーソナリティ障害をどのように治療しますか?
医師は次の方法を使います:
認知行動療法
薬
素行症のある子どもは、大きくなって反社会性パーソナリティ障害にならないように治療するべきです。