脳腫瘍とはどのような病気ですか?
脳腫瘍とは、脳の中のできもので、がんである場合と、がんではない場合があります。脳腫瘍は、最初から脳の中にできるものと、体の別の部分から脳に広がってきたものがあります。
頭蓋骨は硬いため、その中は腫瘍が大きくなるスペースがないので、脳腫瘍は、たとえがんではなくても、深刻な問題を引き起こす可能性があります。
脳腫瘍が大きくなると、脳が圧迫されて、頭蓋骨の中の圧力が高まり、そのせいで脳全体が影響を受けて、すぐに死んでしまうこともあります。
脳腫瘍は、脳の中のどこにあるかによって、症状が変わってきます。
よくある症状は、頭痛、人格の変化、体のバランスがとれない、なにかに集中できない、けいれん発作、不器用になる、などがあります。
高齢の人では、脳腫瘍の症状が認知症と誤解されることがあります。
治療法には手術、放射線療法、化学療法などがあります。
脳腫瘍にはどのような症状がありますか?
脳腫瘍の症状は、突然始まる場合もあれば、時間をかけてゆっくり起きる場合もあります。次のような症状があります:
頭痛、特に横になったときに、よく起こったり、悪くなったりする
心の機能や気分の問題、たとえば、引きこもり、不機嫌、眠気、混乱、ふだんの性格とはちがう行動など
吐き気と嘔吐
かすみ目
めまい、体のバランスがとれない、不器用になる
けいれん発作
眠気と混乱
腫瘍が脳の中のどの部分にあるかに応じて、次の部分に影響が出ます:
片側だけの腕、脚、体の動き
言葉を話したり、理解したりすること
聞く、におう、見るの感覚
医師はどのようにして、私が脳腫瘍かどうかを判断しますか?
医師は脳腫瘍をどのように治療しますか?
医師は、腫瘍がある場所と現れている症状に応じた方法で、脳腫瘍を治療します。ほかの部分の腫瘍とはちがって、脳腫瘍は、がんであるかどうかが、それほど重要ではありません。がんではない腫瘍でも、脳に深刻な問題を引き起こすことがあります。次のような治療法があります:
がんではない腫瘍があって、それがとても小さく、多くの症状を引き起こしていない場合には、医師が治療しないでおくこともあります。
終末期の問題
悪性(がん)の脳腫瘍がある人は、これから受ける医療や終末期の希望について、自分で決めることが急にできなくなることがあります。もし脳腫瘍があるなら、カウンセラーかソーシャルワーカーに相談して、事前指示書の作成を手伝ってもらいましょう。事前指示書とは、あなたが人生の終わりにどのような医療を受けたいかを、あなたの愛する人や医師に知らせるための計画書です。