いびきとは何ですか?
いびきとは、眠っている間に、鼻を鳴らすような耳ざわりな音をたてて、息をすることです。
いびきはよくあるもので、特に高齢の人に多く起こります。
いびきは、うるさくて近くの人を眠れなくすることがあります。
あなたは、いびきをかいていても、そのことに気づかないかもしれません。
いびきは、夜によく眠れなくなったり、日中の強い眠気(日中の過度の眠気)を引き起こしたりすることがあります。
体重を減らすことと、寝る前にお酒を飲まないようにすることが、いびきの予防に役立ちます。
いびきは、身につけて使うさまざまな機器で治療することができますが、まれに、呼吸の通り道を開いたままにする手術で治療することもあります。
いびきについて、私はどんなときに病院に行けばいいですか?
あなたがいびきをかいていて、次の注意すべき徴候が一つでもあれば、すぐに病院に行ってください:
眠っているときに、呼吸をしていなかったり、息がつまっていたりするときがある(ふつうはいっしょに寝ている人か家族が気づきます)
朝目覚めたときの頭痛
日中のとても強い眠気
肥満
とてもうるさい、ずっと続くいびき
ときに高血圧
注意すべき徴候がない場合は、あなたのいびきがほかの人に迷惑をかけていない限り、病院に行く必要はないでしょう。
いびきの原因は何ですか?
いびきは、あなたが息をするときに鼻やのどのやわらかい組織がふるえることで起こります。おそらく、眠っているときに筋肉がゆるむことで、組織がふるえるようになります。
いびきは、閉塞性睡眠時無呼吸症候群などの呼吸の異常によって引き起こされることもあります。無呼吸とは、のどや気道が閉じることによって、眠っている間に呼吸が一時的に止まってしまうことです。
次のことに当てはまる場合、あなたはいびきをかいている可能性が高いです:
50才以上
男性
肥満(特にあなたの首やおなかの周りに脂肪がある場合)
お酒を飲んでいるか、鎮静薬を飲んでいる
鼻づまりが長く続いている
いびきは、起きやすい体質が家族の中で受けつがれることが多いです。
病院では、どのようなことをしますか?
医師はあなたの症状について質問し、診察をします。あなたのことを睡眠時無呼吸症候群かもしれないと思った場合、医師は次の検査をすることがあります:
睡眠検査
睡眠検査では、医師があなたの呼吸や、睡眠に関係するほかのことがらをモニタリングします。この検査はあなたが眠っている間に行われます。睡眠検査室に泊まってする場合と、家でする場合があります。
医師はいびきをどのように治療しますか?
睡眠時無呼吸症候群などの異常がいびきを引き起こしている場合、医師はその異常を治療します。
あなたが睡眠時無呼吸症候群の場合、医師は次の治療をすることがあります:
あなたに合わせて作った特別なマウスガードで、気道を開いたままにする
眠っている間に気道を開いたままにするCPAP(持続陽圧呼吸)装置をあなたに使わせる(マスクを通して呼吸します)
手術をして、気道の形を整えるか、呼吸を止めている組織(大きな扁桃など)を取り除く
いびきの原因になっている異常が見つからない場合は、次の方法が役に立つかもしれません:
眠る前の数時間は、お酒を飲んだり、眠くなる薬を飲んだりしないようにする
横向きに寝るか、上半身を高くして寝る(ベッドの頭のほうを高くするか、かたむきのついたまくらを使う)
体重を減らす
鼻づまりの薬を飲むか、鼻を広げるテープをはって、鼻を開いたままにする
いびきにこまっている家族や、いっしょに寝ている人、ルームメイトは、次のようにするとよいでしょう:
耳せんを使う
ホワイトノイズ発生器を使う
別の部屋で寝るようにする