関節が痛くなったり、腫れたり、赤くなったりする一連の病気を関節炎といいます。関節炎にはたくさんの種類があります。
反応性関節炎とはどのような病気ですか?
反応性関節炎は関節炎の一種で、体内のどこかの感染症に対する反応として起こります。反応性関節炎は関節内に感染が起きているのとはちがいます。
症状には、関節の痛みや腫れなどがあります。
腱の腫れ、背中の痛み、発疹、目の赤みがみられることもあります。
医師はふつう、あなたの症状と診察の結果から、反応性関節炎かどうかが分かります。
症状を治療するのに薬が役立つことがあります。
ほとんどの人では、反応性関節炎は3~4カ月で消えます。半数の人では、数年にわたって症状が現れたり消えたりします。症状が消えないか、定期的に戻ってくる場合は、関節と脊椎が変形することがあります。反応性関節炎の少数の人には、ずっと続く障害が起こることがあります。
反応性関節炎の原因は何ですか?
反応性関節炎にはどのような症状がありますか?
最もよくある症状は:
1つまたは複数の関節の痛み、腫れ、赤み、熱っぽい感じ(ふつうは脚に起こります)
関節の周りの靱帯と腱に痛みと腫れ
この病気が重い場合は、背中の痛み
関節の痛みに加えて、次のような症状とともに全身の具合が悪くなることもあります:
軽い発熱
疲れを感じる、疲れはてる
食欲がなく、体重が減る
あなたの関節とは関係ない問題が起こることもあります。たとえば、次の場合があります:
目が赤く、ヒリヒリして、ときどき見えづらくなる(ぶどう膜炎)
口内炎
皮膚にできたかたくて厚くなった発疹(特に手のひらや足の裏、爪の周りにできる)
反応性関節炎を引き起こした感染症が治まらないこともあります。あなたに次の症状もみられる場合があります:
排尿したときの痛みや、もしあなたが性感染症の場合は、腟や陰茎からの分泌物
もし腸に感染症がある場合は、下痢
医師はどのようにして、私が反応性関節炎かどうかを判断しますか?
医師は、あなたの症状と診察の結果から、反応性関節炎かどうかが分かります。医師は次のことも行います:
あなたの関節がどのくらいいたんでいるかを調べるX線検査
関節炎を引き起こすほかの病気を除外する検査
場合によっては、腫れた関節からの液体を調べる検査
もしあなたに腸の感染症や性感染症の症状がある場合は、医師はこれらの感染症の検査をします。
医師は反応性関節炎をどのように治療しますか?
医師は、反応性関節炎の原因になった感染症がまだ治まっていなければ、その治療を行います。
医師は、関節の痛みやその他の症状をやわらげるのに役立つ次のような薬を処方することがあります:
関節の痛みと腫れをやわらげる非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)
腫れた関節へのコルチコステロイドの注射
場合によっては、あなたの免疫系に働きかけて炎症を軽くする薬
理学療法は、関節を動きやすくするのに役立つことがあります。
反応性関節炎に関連する目や皮膚の問題は、ふつう、治療する必要はありません。