手根管症候群しゅこんかんしょうこうぐん

レビュー/改訂 2021年 8月
プロフェッショナル版を見る
家庭版で詳しい説明を読む

手根管症候群しゅこんかんしょうこうぐんとはどのような病気びょうきですか?

手根管症候群しゅこんかんしょうこうぐんでは、ゆびいたみ、しびれ、ピリピリするかんじがします。このようなかんじは、手首てくび神経しんけい圧力あつりょくがかかることによってこります。

  • 手根管しゅこんかんとは、手首てくびのひらがわにある空間くうかんとおみち)のことです。

  • 手根管しゅこんかんには正中神経せいちゅうしんけいとおっています。

  • この神経しんけい圧力あつりょくがかかると、手根管症候群しゅこんかんしょうこうぐんになる可能性かのうせいがあります。

  • 治療ちりょうではふつう、いためのぐすり副子ふくし、コルチコステロイドというくすり注射ちゅうしゃ使つかいますが、場合ばあいによっては手術しゅじゅつをします。

手根管症候群しゅこんかんしょうこうぐん原因げんいんなんですか?

手根管症候群しゅこんかんしょうこうぐんは、手首てくび正中神経せいちゅうしんけいが、手根管しゅこんかんなかれや帯状おびじょう硬組織こうそしきによってしつぶされるとこります。ふつう、原因げんいんかりません。しかし、つぎのようなうごきをくりかえおこなうと手根管症候群しゅこんかんしょうこうぐんになることがあります:

  • ハンマーを使つかうときなどのように、くりかえつよちからであなたの手首てくび上向うわむきにげすぎてしまう作業さぎょう

  • ただしくない姿勢しせいでキーボードを使つか

  • 振動しんどうするもの(たとえば電気でんきうご工具こうぐなど)をなが時間じかん使つかうこと

もしあなたが糖尿病とうにょうびょう関節かんせつリウマチなどの一部いちぶ病気びょうきにかかっていると、手根管症候群しゅこんかんしょうこうぐんになる可能性かのうせいたかくなります。

手根管症候群しゅこんかんしょうこうぐんにはどのような症状しょうじょうがありますか?

つぎ症状しょうじょう片手かたてのみにこることもあれば両手りょうてこることもあります:

  • 親指おやゆび人差ひとさゆび中指なかゆびや、薬指くすりゆび一部いちぶに、しびれ、けるようなかんじ、ピリピリするかんじや、いたみがこる

  • しびれやピリピリするかんじとともに、けるようないたみやうずくようないたみがこり、よるめることがよくある

  • ちからはいらないため、ものつのがむずかしい

  • 時間じかんがたつにつれて、親指おやゆび筋肉きんにくよわくなり、ちぢむことがあります。

医師いしはどのようにして、わたし手根管症候群しゅこんかんしょうこうぐんかどうかを判断はんだんしますか?

  • 医師いしは、あなたの症状しょうじょう確認かくにんし、手首てくび診察しんさつをします。

  • 医師いしは、あなたの手首てくびからちいさな電気でんきショックをおくり、神経しんけいから神経しんけい信号しんごうおくられるはやさとつよさをはかる検査けんさ神経伝導検査しんけいでんどうけんさ)をすることがあります。

医師いし手根管症候群しゅこんかんしょうこうぐんをどのように治療ちりょうしますか?

つぎのような治療法ちりょうほうがあります:

  • 手首てくびげすぎたり、手首てくび圧力あつりょくがかかったりするような姿勢しせいただしくない姿勢しせいでキーボードを使つかうことなど)をける

  • 手首てくびをまっすぐにたもつための手首てくびよう副子ふくしをあてる(とくに、ねむっているあいだや、キーボードや道具どうぐ使つかうとき)

  • イブプロフェンやアセトアミノフェンなどのつよくないいためを

  • もしいたみがひどい場合ばあいは、コルチコステロイドというくすり手首てくび手根管しゅこんかん)に注射ちゅうしゃしてもらう

  • もしいたみがひどい場合ばあい筋肉きんにくがちぢんだりよわくなったりする場合ばあいは、手術しゅじゅつける

手根管症候群しゅこんかんしょうこうぐんはどうすれば予防よぼうできますか?

手首てくびげすぎたり、神経しんけいにふつうよりも圧力あつりょくがかかったりするような姿勢しせいけましょう。

ただしい姿勢しせいでキーボードを使つかいましょう:

  • あなたの手首てくび前腕ぜんわんをまっすぐにたもちましょう。

  • 必要ひつようであれば、あなたの手首てくびささえるためにリストパッドを使つかいましょう。

適切てきせつなキーボードの配置はいち

コンピュータのキーボードを使つかうときの姿勢しせい適切てきせつでないと、手根管症候群しゅこんかんしょうこうぐんになるか、その原因げんいんになることがあります。キーボートを使つかひとは、損傷そんしょうふせぐために、手首てくび負担ふたんのかからない位置いちたもつべきです。つまり、前腕ぜんわんをつなぐせんをまっすぐにします。位置いち前腕ぜんわんよりもほんのすこひくくしてもかまいません。しかし、けっしてほうたかくせず、手首てくびうえげないようにします。キーボードはおもっているよりひく位置いちくべきで、位置いちひじよりもほんのすこひくたもちます。手首てくびささえるためにリストパッドを使つかうこともできます。

quizzes_lightbulb_red
医学知識をチェックTake a Quiz!
ANDROID iOS
ANDROID iOS
ANDROID iOS