ガングリオンとは何ですか?
DR P.MARAZZI/SCIENCE PHOTO LIBRARY
ガングリオン(ガングリオン嚢胞ともいいます)とは、手や手首にできるこぶのことです。ガングリオンはふつう、関節の上にできます。ガングリオンはゼリーのような液体で満たされており、がんではありません。
ガングリオンの原因は何ですか?
医師にもガングリオンができる原因がよく分かっていません。過去のけがとつながりがあるかもしれません。指の背中側にできるガングリオンは、指の関節に起こる関節炎とつながりがあることがあります。
ガングリオンにはどのような症状がありますか?
ガングリオンの唯一の症状は、手首または手にできるこぶです。そのこぶは:
硬くて、表面がなめらかで、円形または楕円形をしています。
ゼリーのようなねばり気のある透明な液体で満たされています。
ふつう痛みはありませんが、軽い不快感がすることもあります。
ガングリオンは:
大きさが変わることがあります。
長い時間をかけてゆっくりできることもあれば、突然現れることもあります。
治療しなくても消えて、再び現れることがあります。
医師はどのようにして、私がガングリオンかどうかを判断しますか?
医師はあなたの手を診察すれば、ガングリオンかどうかが分かります。
医師はガングリオンをどのように治療しますか?
ほとんどのガングリオンは、治療しなくても、自然に消えます。
もしガングリオンに痛みがあり、大きくなり続ける場合は、医師は針でガングリオンの中にある液体をぬくことがあります(吸引といいます)。医師は、痛みを軽くするために、薬(コルチコステロイド懸濁液という)をガングリオンに注射することがあります。
医師は手術でガングリオンを取り除く必要があることもあります。場合によっては、取り除いた後にガングリオンがまた現れることもあります。
ガングリオンは本などの硬い物でたたくことでなくすことができると信じている人もいます。手にけがをすることがあるため、あなたはそのようなことをすべきではありません。