太ももの裏側の筋肉(ハムストリング)は、走っているときに挫傷を起こすことがあります(ハムストリング筋挫傷)。
(スポーツ外傷の概要も参照のこと。)
ハムストリングは、股関節と膝関節を後方に動かす筋肉です。ハムストリングのけがは、短距離走を行うときなど、ハムストリングが急に強い力で収縮するときにしばしば起こります。太ももの裏側に突然痛みが生じます。また、それよりゆっくり起こる場合もあり、その場合通常は柔軟運動が不十分であることが原因です。
症状と身体診察の結果に基づいて診断されます。MRI検査が必要になる場合もあります。
ハムストリングのけがの治療
圧迫と支持
リハビリテーション
けがが発生した直後に、氷冷を行い、太ももを圧迫して支持するサポーターを着用する必要があります。非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)や他の鎮痛薬を使用して痛みを軽減します。歩行時に痛む場合は、初期に松葉杖が必要になることもあります。
痛みが和らぎ始めたら、穏やかにハムストリングのストレッチを行います。痛みが完全に消失したら、大腿四頭筋とハムストリングを徐々に強化します。十分に筋力が強くなり可動域が元に戻るまで、走ったり跳んだりしてはいけません。数日または数週間で回復する場合もありますが、ハムストリングのけがが重度の場合は完治に数カ月を要することもあります。
Courtesy of Tomah Memorial Hospital, Department of Physical Therapy, Tomah, WI; Elizabeth C.K.Bender, MSPT, ATC, CSCS; and Whitney Gnewikow, DPT, ATC.
Courtesy of Tomah Memorial Hospital, Department of Physical Therapy, Tomah, WI; Elizabeth C.K.Bender, MSPT, ATC, CSCS; and Whitney Gnewikow, DPT, ATC.
Courtesy of Tomah Memorial Hospital, Department of Physical Therapy, Tomah, WI; Elizabeth C.K.Bender, MSPT, ATC, CSCS; and Whitney Gnewikow, DPT, ATC.
Courtesy of Tomah Memorial Hospital, Department of Physical Therapy, Tomah, WI; Elizabeth C.K.Bender, MSPT, ATC, CSCS; and Whitney Gnewikow, DPT, ATC.