鼻閉および鼻漏の主な原因

原因

示唆する所見

診断アプローチ*

急性副鼻腔炎

粘膿性の分泌物(しばしば片側性)

粘膜の発赤

ときに,不快な味または金属味,限局性の顔面痛または頭痛(頭位により変化することが多い),および上顎洞上または前頭洞上の発赤または圧痛

通常は診察のみ

糖尿病患者,易感染性患者,または重篤な疾患の徴候がある患者では,CTを考慮する

アレルギー

水様の分泌物;くしゃみ;涙目,眼のかゆみ;蒼白でブヨブヨした鼻粘膜

しばしば季節性であるか,または可能性のある誘因への曝露による症状

診察のみ

鼻閉改善薬の過剰使用

鼻閉改善薬の効果が消失した際のリバウンドによる鼻閉

蒼白で著明に腫脹した粘膜

診察のみ

鼻腔異物

小児では,片側性で悪臭を伴う(ときに血液が混じった)分泌物

診察のみ

血管運動性鼻炎

再発性の水様分泌物;くしゃみ;発赤し腫脹した粘膜

確認できる誘因がない

診察のみ

ウイルス性の上気道感染症

水様から粘液性の分泌物;咽頭痛,倦怠感,鼻粘膜の発赤を伴う

診察のみ

* 診察は常に行うものであるが,それが診断の唯一の手段となる可能性がある場合に限り,この列で言及している。

CT = コンピュータ断層撮影;URI = 上気道感染症。

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