高血圧に対する経口アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬およびアンジオテンシンII受容体拮抗薬

薬剤

通常の用量

主な有害作用

ACE阻害薬*

ベナゼプリル

5~40mg,1日1回

発疹,咳嗽,血管性浮腫,高カリウム血症(特に腎機能不全患者,または非ステロイド系抗炎症薬,カリウム保持性利尿薬もしくはカリウム製剤を服用している患者),異味症,片腎または両腎に腎機能を脅かす狭窄がみられる場合の可逆的な急性腎障害,タンパク尿(推奨用量ではまれ),好中球減少(まれ),治療開始時の低血圧(特に血漿レニン活性が高い患者と利尿薬またはその他の状態による循環血液量減少がみられる患者)

カプトプリル

12.5~150mg,1日2回

エナラプリル

2.5~40mg,1日1回

ホシノプリル(fosinopril)

10~80mg,1日1回

リシノプリル

5~40mg,1日1回

ペリンドプリルエルブミン

4~8mg,1日1回

キナプリル

5~80mg,1日1回

ラミプリル

1.25~20mg,1日1回

トランドラプリル

1~4mg,1日1回

アンジオテンシンII受容体拮抗薬

アジルサルタン

80mg,1日1回

65歳以上の患者では初期用量40mg,1日1回

めまい,血管性浮腫(非常にまれ);理論的には,腎機能(ただしタンパク尿および好中球減少を除く),血清カリウム,および血圧に対するACE阻害薬の有害作用に同じ

カンデサルタン

8~32mg,1日1回

エプロサルタン(eprosartan)

400~1200mg,1日1回

イルベサルタン

75~300mg,1日1回

ロサルタン

25~100mg,1日1回

オルメサルタン

20~40mg,1日1回

テルミサルタン

20~80mg,1日1回

バルサルタン

80~320mg,1日1回

*全てのACE阻害薬およびアンジオテンシンII受容体拮抗薬は妊娠中は禁忌である(第1トリメスターでカテゴリーC,第2および第3トリメスターでカテゴリーD)。

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