高安動脈炎で用いられる画像検査

検査

用途

備考

従来の血管造影検査(大動脈造影)

外科的介入が考慮されている場合,および他のいかなる方法でも大動脈近位部の血圧を測定できない場合に望ましい

血管内腔に関する解剖学的情報の描写が得られる

大動脈および大型の動脈のMRアンギオグラフィー

動脈穿刺およびヨード造影剤または放射線曝露によるリスクを回避する

若年女性で通常選択すべき検査である(若年女性は広範な動脈硬化を有する可能性が低く,また放射線誘発がんが発生しやすい)

動脈壁の解剖に関する何らかの情報が得られる

解像度が低すぎるため,遠位の大動脈分枝に関する十分な情報は得られない

動脈プラークの内容に関する情報はほとんど得られないため,血管炎疾患と動脈硬化性疾患の鑑別が困難である

CT血管造影

MRアンギオグラフィーが禁忌の場合または利用できない場合に,大動脈とその近位の分枝を広く検査するために用いられる

大動脈の石灰化を描写できる

動脈壁の厚さに関する情報が得られる場合がある

疾患活動性のモニタリングに有用かどうかは明確ではない

フッ素18(18F)標識デオキシグルコースを用いるPET

糖代謝における部位による相違を評価するために用いられ,炎症部位を示すのに役立つことがある(炎症細胞はより多くのブドウ糖を取り込むため)

内腔の大きさの変化に関する情報は得られない

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