赤血球産生低下による小球性貧血の鑑別診断

診断基準

鉄欠乏症

鉄輸送障害

鉄芽球性鉄利用障害

慢性疾患/炎症

血液塗抹検査

小球性(M)

M

M

M,正球性の場合もある

正球性の場合が多い

多染性赤血球

なし

なし

あり

なし

斑点のある赤血球

なし

なし

あり

なし

赤血球

赤血球分布幅(RDW)

正常または微増

血清鉄

血清鉄

正常または低下(↓)

鉄結合能

正常

正常または低下(↓)

トランスフェリン飽和度(%)

<10(軽度の貧血では<15%)

0

> 50

正常または低下(0~50)

血清フェリチン

正常範囲は30~300ng/mL(67.4~674.1pmol/L)

< 30ng/mL(< 67.4 pmol/L)(炎症に伴う貧血を併発している場合は<100ng/mL[<224.7 pmol/L])

通常は正常

> 400ng/mL(> 898.8pmol/L)

> 100ng/mL(> 224.7pmol/L)

骨髄

赤血球:顆粒球比(正常範囲は1:3~1:5)

1:1~1:2

1:1~1:2

1:1~5:1

1:1~1:2

骨髄鉄

なし

あり

あり

環状鉄芽球

なし

なし

あり

なし

=上昇;= 低下。

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