急性中耳炎の患児における抗菌薬使用の指針*

年齢

耳漏

重度の症状†(片側性または両側性)

両側性

片側性,重度の症状なし

< 6カ月‡

抗菌薬

抗菌薬

抗菌薬

抗菌薬

6カ月~2歳

抗菌薬

抗菌薬

抗菌薬

抗菌薬または48~72時間の経過観察§

2歳

抗菌薬

抗菌薬

抗菌薬または48~72時間の経過観察§

抗菌薬または48~72時間の経過観察§

*これらの指針は,急性中耳炎の診断基準を満たす小児にのみ適用する(例,急性[48時間以内]の疼痛発症,鼓膜の膨隆,および気密耳鏡検査における中耳滲出液の徴候)。

†症状としては,直近24時間での直腸温39℃以上,48時間以上続く中等度から重度の耳痛,患児が重篤な状態という医師の判断などがある。

‡本表の元にしたPediatricsの記事におけるガイドラインには,経過観察に関する研究が不十分なこの年齢層は含まれていない。したがって,抗菌薬による治療を続けるのが妥当である。

§判断は親と共有すべきである。経過観察は,電話または来院によるフォローアップが48~72時間以内に確実に可能な場合にのみ妥当;改善がみられなければ抗菌薬を開始する。

Modified from Lieberthal AS, Carroll AE, Chonmaitree T, et al: The diagnosis and management of acute otitis media.Pediatrics e964–99, 2013.

関連するトピック