小児の高血圧に対する経口アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)

薬剤

用量

主な有害作用

備考

カンデサルタン

1~5歳の小児:初回投与量は0.2mg/kg,1日1回(最大用量は0.4mg/kg,1日1回または0.2mg/kg,1日2回)

6歳以上かつ体重50kg未満の小児:初回投与量は4mg,1日1回,最大用量は16mg,1日1回(または8mg,1日2回)

6歳以上かつ体重50kg以上の小児:初回投与量は8mg,1日1回,最大用量は32mg,1日1回(または16mg,1日2回)

よくみられる有害作用:頭痛,めまい

重度の有害作用:胎児毒性,高カリウム血症,急性腎障害

禁忌として妊娠や血管性浮腫などがある。

ARBの降圧作用はアンジオテンシン変換酵素阻害薬(臨床使用経験がより豊富であるため,通常はこちらが最初に使用される)と同等である。

ARBは咳嗽を引き起こさず,血管性浮腫の頻度も低い。

ARBは通常は1日1回で投与するが,より高い1日用量を1回で投与した後に低血圧によるめまいなどの有害作用が生じた場合は,低用量での1日2回投与を考慮してもよい。

ロサルタン

6歳以上の小児:初回投与量は0.7mg/kg,1日1回,ただし50mg,1日1回まで1日最大用量の1.4mg/kgまで漸増するが,100mg(または0.7mg/kgもしくは50mg,1日2回)を超えないようにする

バルサルタン

6歳以上の小児:初回投与量は1.3mg/kg,1日1回(ただし40mg,1日1回まで);最大1日用量は2.7mg/kg,1日1回,ただし160mgを超えないこと

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