小児の糖尿病合併症および関連疾患のスクリーニング

合併症

スクリーニングの開始

スクリーニングの頻度

方法

1型糖尿病

脂質異常症

10歳以上の小児全例で診断時(糖尿病が安定した場合)または早期の心血管疾患または高コレステロール血症の家族歴が陽性の場合

5年

低比重リポタンパク質(LDL),高比重リポタンパク質(HDL),およびトリグリセリドの値

腎症

10歳,思春期,または糖尿病罹病から5年以降

1年

尿アルブミン:クレアチニン比,血圧測定

神経障害

8歳以上の全例で診断時

定期受診時,少なくとも年1回*

病歴(例,しびれ,持続痛,錯感覚)および身体診察(例,アキレス腱反射,振動覚,および触覚)による臨床的評価

網膜症

ベースラインの評価:最初の1年以内

その後の評価:10歳,思春期,または糖尿病罹病から5年以降

1年

眼科医または他の訓練を受けた経験豊富な検者による瞳孔散大眼底検査

セリアック病

診断時

1~2年

セリアック病抗体

甲状腺疾患

診断時

1~2年

甲状腺刺激ホルモン(TSH)値およびサイロキシン(T4)値,甲状腺抗体

2型糖尿病

脂質異常症

診断時

1~2年

1型糖尿病と同じ

腎症

診断時

1年

1型糖尿病と同じ

神経障害

診断時

定期受診時,少なくとも年1回*

1型糖尿病と同じ

網膜症

診断時

1年

1型糖尿病と同じ

*神経障害について小児をスクリーニングするタイミングおよび方法に関する確立したガイドラインはない。