出血熱を引き起こす主なウイルス

主な症候群

分布

特異的治療法

特異的予防法*

フラビウイルス(一部)

オムスク出血熱

旧ソ連諸国(シベリア)

なし

なし

Kyasanur Forest病

インド,中国(Nanjianyinウイルス)

なし

なし

黄熱

アフリカ,中南米

なし

流行地域への旅行者およびアウトブレイク発生地域の住民に対する黄熱ワクチンの接種

デング熱

熱帯および亜熱帯,全世界

なし

デングウイルス感染症の既往がある9~45歳の特定の集団に対するデングウイルスワクチン

オルソハンタウイルス(一部)

ハンターン,プーマラ,ドブラバ(ベオグラード),またはソウルウイルスによる腎症候性出血熱

全世界

リバビリン

なし

フィロウイルス

ビクトリア湖マールブルグウイルス感染症

アフリカ

なし

なし

スーダンエボラウイルス感染症

アフリカ,スマトラ

なし

現在までに承認されたワクチンはない;既存のザイールエボラワクチンはスーダン株に対して効果的ではない

ブンディブギョエボラウイルス感染症

ウガンダ

なし

なし

ザイールエボラウイルス感染症

アフリカ

モノクローナル抗体カクテル(FDA承認済み;Compassionate Use/Expanded Access)

エボラワクチン

米国で承認されたrVSV-ZEBOVワクチンがコンゴ民主共和国(DRC)のアウトブレイクで使用された

Ad26.ZEBOV/MVA-BN-FiloワクチンがDRCで使用されている

レストンエボラウイルス感染症

フィリピン

なし

なし

マーマアレナウイルス(mammarenavirus)(一部)

ラッサ熱

ボリビア出血熱(マチュポウイルスが原因)

アルゼンチン出血熱(フニンウイルスが原因)

ベネズエラ出血熱(グアナリトウイルスが原因)

ブラジル出血熱(

サビアウイルスが原因)

南米,アフリカ(ラッサ熱のみ)

リバビリン

ラッサ熱を除く全ての疾患に対して回復期血漿

アルゼンチン出血熱に対するワクチン

ルジョウイルス感染症

ザンビア

なし

なし

オルソナイロウイルス

クリミア-コンゴ出血熱

ダニ媒介性;旧ソ連諸国,パキスタン西部,アフリカ,アジア,中東,東欧

リバビリン

ワクチン(効力は不明)

フレボウイルス(一部)

重症熱性血小板減少症候群

ダニ媒介性;中国,朝鮮半島,日本

なし

なし

*非特異的な予防法(例,感染源の回避,日常的な衛生処置)も推奨される。

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