クリプトスポリジウム(Cryptosporidium)の生活環
クリプトスポリジウム(Cryptosporidium)の伝播は,主に汚染された水への接触(例,飲水,プールで)を介して起こるほか,ときに汚染された食品を介して起こることもある。
1.胞子形成したオーシストが感染した宿主から便またはその他の経路(例,気道分泌物中)に排泄される。オーシストは排泄された時点で感染性を有するため,直接的な糞口感染が直ちに起こる可能性がある。
2~3(a~k).オーシストが摂取(またはときに吸入)され,脱嚢する。スポロゾイトが放出され,消化管やその他の組織(例,気道)の上皮細胞に寄生する。これらの細胞内で,寄生虫は栄養型に変態して無性生殖し,続いて有性生殖して,雄性生殖母体(microgamont)と雌性生殖母体(macrogamont)を産生し,これらがつがいになってオーシストを産生する。オーシストは感染宿主の体内で胞子形成する。オーシストには,壁の厚いオーシスト(一般に宿主から排泄される)と壁の薄いオーシスト(主に自家感染に関与する)の2種類がある。
Image from the Centers for Disease Control and Prevention Image Library.
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