エキノコックス(Echinococcus)の生活環
1.単包条虫(Echinococcus granulosus)の成虫は終宿主(イヌ,他のイヌ科動物)の小腸内に生息している。
2.片節から虫卵が放出され,便中に排出される。
3.中間宿主(通常,ヒツジ,ヤギ,ブタ,ウシ,ウマ,ラクダ,またはヒト)に摂取された後,虫卵が小腸内で孵化し,六鉤幼虫が放出され,それらが腸壁から体内に侵入し,循環系を介して様々な臓器(特に肝および肺)に移行する。
4.これらの臓器内で,六鉤幼虫がシストに発育し,嚢胞を形成して徐々に大きくなる;嚢胞内では原頭節および娘嚢胞が形成される。感染した中間宿主の嚢胞を含んだ臓器を摂取することにより,終宿主が感染する。
5.摂取された後,原頭節は翻転し,腸管粘膜に付着する。
6.これが32~80日かけて成虫期に発育する。
Image from the Centers for Disease Control and Prevention Image Library, Global Health, Division of Parasitic Diseases and Malaria.
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