誘導イメージ療法

執筆者:Denise Millstine, MD, Mayo Clinic
レビュー/改訂 2021年 10月
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心身医学の一種である誘導イメージ療法は,自主的なまたは誘導された精神的イメージで患者がリラックスするのを助け(例,検査や処置の前に)健康や治癒を促進するものである(物理的変化を生じさせようとする―例,免疫系の動員による)。誘導イメージ療法では五感のうちのいずれを使ってもよい。

統合・補完・代替医療の概要も参照のこと。)

誘導イメージ療法の用法

リラクゼーション法(筋肉弛緩および深呼吸)と催眠療法と併せて誘導イメージ療法を用いることで,疼痛の緩和に役立つことがあり,特に線維筋痛症の患者でその傾向が強く(1),がん患者では生活の質や治療に対する耐容性を向上するのに役立つことがある。誘導イメージ療法はまた,心的外傷のある患者(集中治療室[ICU]入室を含む)(2)ならびに不安,ストレス症,および睡眠障害のある患者にも用いられる。

参考文献

  1. 1.Zech N, Hansen E, Bernardy K, et al: Efficacy, acceptability and safety of guided imagery/hypnosis in fibromyalgia - a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials.Eur J Pain 21(2):217-227, 2017.doi: 10.1002/ejp.933

  2. 2.Hadjibalassi M, Lambrinou E, Papastavrou E, et al: The effect of guided imagery on physiological and psychological outcomes of adult ICU patients: A systematic literature review and methodological implications.Aust Crit Care 31(2):73-86, 2018.doi: 10.1016/j.aucc.2017.03.001

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