残存肢の浮腫

執筆者:Jan J. Stokosa, CP, American Prosthetics Institute, Ltd
レビュー/改訂 2021年 1月
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    残存肢が切断後18~24カ月成熟した後でさえ,浮腫は起こりうる。義肢ソケットの適合を良好に保つことが,残存肢のサイズと体積を一定に維持する最善の方法である。義肢の非装着時に可能な対策としては,以下のものを用いた外部からの圧迫などがある:

    • 弾性包帯

    • 弾性の圧迫帯

    • 義肢装着時に用いる粘弾性のインターフェイス

    一貫した栄養と運動プログラムに従い,運動および/また理学療法を行うことも,筋肉量の維持に役立つ。切断された筋肉の能動的な機能の一部を温存するように切断術を行えば,浮腫の問題は大幅に減少する。 

    高温多湿の天候では,残存肢が腫脹して発汗し,義肢の装着が困難になることがある。シャワー浴,または残存肢を冷水に3~5分浸漬した後,軽く叩くように乾かした直後に義肢を装着すると有用な場合がある。義肢を装着して5~15分経過後,義肢を外して,直ちに再び装着すべきである。この方法は,残存肢がソケット内で正しい位置となることを助ける。冷水への浸漬が容易に利用できない場合は,残存肢を弾性包帯で巻くか,粘弾性のインターフェイスを装着し,肢を20分以上挙上する方法が有用である。

    吸引(電気式または機械式の吸引ポンプによる)で義肢を固定する懸垂システムが浮腫を引き起こすと思われるかもしれないが,ソケットの適合が最適であればそのようにはならない。

    義肢の概要も参照のこと。)

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