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電離放射線およびその影響については別の箇所で詳細に考察されている(放射線曝露および汚染を参照)。電離放射線による多数の被害者は,原子力装置(核分裂)または熱核反応装置(核融合)の爆発,放射性物質を用いた従来の爆発物による汚染(このような兵器は放射性物質拡散装置,またはダーティボムと呼ばれる),または放射線源を隠して設置すること(例,地下鉄の座席の下)により発生する可能性がある。
放射線曝露としては以下のものがある:
汚染(体外または体内)
放射線照射
その両方
汚染とは,放射性物質(典型的には塵埃または液体)との接触である。照射は電離放射線への曝露であるが,放射性物質への曝露ではない。
放射線が兵器として故意に使用された場合,患者が曝露した(被曝した)か,汚染されたか,またはその両方かを判定する必要がある。汚染が起こっていた場合,体外汚染か,体内汚染か,またはその両方かを判定する必要がある。頭字語ASPESTOS(ASBESTOS*:化学兵器または放射能兵器による多数の傷病者の二次評価の表を参照)を用いるとこれらの判定に役立つ。もう1つの有用な臨床情報源がオンライン上のダウンロード可能なモジュールであるRadiation Emergency Medical Management(REMM)である。
(集団殺傷兵器が関係するインシデントの概要も参照のこと。)
本稿で述べられている見解は著者の見解であり,米国陸軍省(Department of Army),米国国防総省(Department of Defense),米国政府の公式の方針を反映したものではない。
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