多くの皮膚病変は病歴聴取と身体診察で十分に診断できる。一方で,生検やその他の検査が必要になるものもある。
病歴から得るべき重要な情報としては以下のものがある:
陰性の病歴も陽性の病歴と同様に重要である。特定の皮膚病変に関する病歴も重要で,具体的には病変が初めて出現した時期と部位,範囲,外観の変化,誘発因子が含まれる。
視診が評価の中心であり,多くの皮膚疾患は病変の特徴的な外観と形態で診断される( see also page 皮膚病変の記載)。頭皮,爪,粘膜を含めた全身の皮膚診察を行うことにより,皮膚がんのスクリーニングを行うとともに,広範な発疹に対する診断の手がかりを探す。拡大鏡による観察が詳細な形態学的所見の検出に役立つことがある。光源が付いた手持ちのダーモスコピーは病変の評価に特に有用である。硝子圧法やウッド灯を用いることで,さらなる情報が得られる場合もある。