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流行性胸痛症は,大半がエンテロウイルス属に属するコクサッキーウイルスB群によって引き起こされる熱性疾患である。感染により重度の胸膜性胸痛または腹痛を来す。
流行性胸痛症はあらゆる年齢で起こりうるが,小児で最も多い。
(エンテロウイルス感染症の概要も参照のこと。)
流行性胸痛症の症状
流行性胸痛症の診断
病歴聴取および身体診察
流行性胸痛症の流行中に原因不明の重度の胸膜痛または腹痛を呈する小児では,本症の診断が明らかなことがある。しかしながら,それ以外の状況では,胸痛または腹痛を呈する他の疾患による症状と鑑別するのが困難な可能性がある。
臨床検査による診断はルーチンには必要ないが,咽頭拭い液または便検体からウイルスを検出するか,頻度は低いが抗体陽転を証明する。
血清クレアチンキナーゼ値は通常,筋壊死のために上昇する。白血球数は,軽度の白血球減少から軽度の白血球増多までの幅がみられる。
流行性胸痛症の治療
非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)などによる症状の緩和
流行性胸痛症の治療法としては,NSAIDやその他の対症療法などがある。
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