統合失調症および関連症群に関する序論

統合失調症および関連する精神症（短期精神症，妄想症，統合失調感情症，統合失調様症，および統合失調型パーソナリティ症）は，精神症症状に加えて，しばしば陰性症状と認知機能障害により最も強く特徴づけられる。

精神症症状には，妄想，幻覚，思考および発語の統合不全，ならびに奇異で不適切な行動（カタトニアを含む）が含まれる。

陰性症状とは，感情の平板化および意欲の欠如など，正常な感情および行動が減退または喪失することである。

これらの疾患でみられる認知機能障害は，注意，遂行機能，記憶に影響を及ぼす。

診断は症状と障害の経過に基づく；本障害のバイオマーカーはまだ同定されていないが，広範に検索されている。