穿孔の主な原因

穿孔の部位

原因

備考

消化管すべて

けが

異物

食道

激しい嘔吐

この病気はブールハーフェ症候群(特発性食道破裂)と呼ばれる。

医学的処置による損傷

損傷は、典型的に食道鏡、拡張用バルーン、ブジー(細い円筒状の器具)に起因する。

腐食性の強い物質を飲み込んだ

電池の酸や苛性アルカリ溶液を飲み込んだ場合が典型的。

または小腸の最初の部分(十二指腸)

消化性潰瘍

約3分の1の人ではそれ以前に潰瘍症状がない。

腐食性の強い物質を飲み込んだ

このような物質は典型的には小腸よりも胃に損傷を与える。

腸への血液供給を遮断する閉塞(絞扼性閉塞[こうやくせいへいそく])

可能性として虫垂炎メッケル憩室炎(けいしつえん)

結腸

閉塞

典型的な閉塞の原因はがんや宿便。

憩室炎

プレドニゾン(日本ではプレドニゾロン)などの免疫の働きを抑える薬(免疫抑制薬)を使用している場合は、憩室炎が発生するリスクが高い。ただし、その場合は憩室炎になっても症状がほとんどみられないことがある。

炎症性腸疾患潰瘍性大腸炎やクローン病など)

大腸の拡張(中毒性巨大結腸症)

ときに自然発生

胆嚢(たんのう)

胆嚢を摘出する手術(胆嚢摘出術)や肝生検時に生じる損傷

まれに、胆嚢の急性炎症(胆嚢炎

損傷は胆嚢に生じることもあれば胆管に生じることもある。

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